俺流シリーズ:プロジェクトマネージャ編

こんにちは。グローバルウェイのビジネスアプリケーション事業部のSです。

俺流シリーズ第2弾は「プロジェクトマネージャ(PJM)」編です。 この記事では、プロジェクト成功の本質とプロジェクトマネージャ(PJM)の役割や必要なスキル、成功の秘訣などについて掘り下げてお話します。できるプロジェクトマネージャを一緒に目指しましょう。

プロジェクトの成功とは

まず、プロジェクトの成功とは何でしょうか。
それはプロジェクトに関わる全員の期待に応えることに他なりません。

顧客の期待
 システムが予定通り完成し、求めていた効果が得られること
自社の期待
 売上、実績作り、ナレッジや技術の蓄積、社員の成長
個々のプロジェクトメンバーの期待
  技術の獲得やキャリアアップ
サブコントラクタやビジネスパートナーの期待
 取引の拡大

プロジェクトマネージャは各ステークホルダーの期待値を認識し、それに応えるべくプロジェクトを推進していく必要があります。

プロジェクトマネージャの必須スキル

そんな複雑なプロジェクトを推進していくプロジェクトマネージャに必要なスキルや知識は多岐に亘ります。

あまりにも多く、その領域は広いので様々なプロジェクト管理手法、ツールが生み出されています。生産管理や品質管理などの考え方を知ることも有用です。 各々の考え方やツールの内容は最低限把握しておき、必要な時に取り出せるよう引き出しにしまっておくとよいでしょう

但し、これらのナレッジや手法はあらゆるプロジェクトに適用・参照可能なように汎用化されているので、これをそのままプロジェクトに導入しても役に立たない、場合によっては冗長になります。

従って、プロジェクトマネージャはプロジェクトの特長に合わせて、必要なナレッジや手法を選択、組み合わせ、カスタマイズして適用する必要があります。

プロジェクトマネージャの役割と本質

ただし、ここまでは準備です。
プロジェクトマネージャの本領は組織を統率し、目的に向けて動かすことです。 プロジェクトメンバーの特性・能力を掌握し支持を獲得しつつ、全てのメンバーが安全に安心してパフォーマンスを最大限発揮できる場(作業場・立場)を作り、成功に向けて導きます。

プロジェクトマネージャは組織全体をよく観察し、状態を把握しつつ、適材適所となるようにメンバーを動かします。これはオーケストラの指揮者やスポーツの監督のようなイメージです。

プロジェクト成功に向けたアドバイス

プロジェクトでは不測の事態により計画が妨げられることが頻繁に起こります。 これらの事態に対して作戦を適時・的確に立案し、速やかに取り除きましょう。

このためにプロジェクトマネージャは常に将来を見据え、将棋のように数手先まで考えうる状況を予測し、対策を複数用意しておくことが必要で、その用意によって、リスクが顕在化した際に冷静かつ速やかに対策を実施し、プロジェクトを正しい軌道に戻すことができます。 これは訓練が必要なため日頃から意識するとよいでしょう。

また、プロジェクトでは射程範囲の外から思わぬチャチャ入れでプロジェクトが掻き乱されることがあります。この状況を放置していてはプロジェクトの成功は覚束なくなります。

よってプロジェクトマネージャは自らの力(権力・権限・影響力)を正しく認識し、必要に応じて自身の力の範囲を拡大し、さらにそれを正しく行使し、必要な支援や協力をステークホルダーから引き出しながら(必要であれば政治力・交渉力を発揮して)横槍からプロジェクトを守ります

まとめ

プロジェクトを成功させるのは難しいと思われる方がいます。 正しいと言えば正しいし、当たり前と言えば当たり前です。難しい業務だからプロジェクトという組織形態で仕事をするのです。難しいことが前提です。

よって、プロジェクトマネージャには難しい業務に怯むことなく取り組む気概と、成功に導くという強い意志が必要です。また、時に長丁場になるプロジェクトを完走するための戦略と体力が求められます。大変な役割ですが、その分プロジェクト完走時の達成感を得やすい、やりがいのある仕事だと思います。


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