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こんにちは。グローバルウェイのビジネスアプリケーション事業本部です。
MuleSoftの認定資格であるMCIA-Level-1を取得に向けて、この記事では試験の概要とその対策方法や試験の感想について共有したいと思います。
アーキテクトとして、機能要件と非機能要件を満たしたMuleアプリケーションを設計・実装するために
必要な知識を備えているかが問われます。試験範囲が広いため学習ボリュームはかなりあります。
※詳細なトピックは上記リンクから確認できます。
※試験は最大 5 回まで受験可能。(前回の試験開始から 24 時間空けて)
※資格の有効期限は2年で、延長のためにメンテナンス試験が受験可能。
<実務>
・MuleSoftに関連する実務経験はなし
<トレーニングコース>
・Anypoint Platform 開発: 基礎 (Development: Fundamentals) コース 受講済み
<資格>
・MuleSoft Certified Integration Associate 取得済み
・MCD, MuleSoft Certified Developer – Level 1 (Mule 4) 取得済み
※ちなみに(2024年2月現在)、MuleSoft公式の資格情報ページによるとDeveloper向け4つ、Architect向け3つのCertificationが提供されています。
学習時間: 40時間ほど
教材: ①会社独自のMCIAワークショップ資料、対策問題集(151問)
②MuleSoft トレーニングサイトIntegration Solutions クイズ
③ネットで探したFreeのMCIA Exam Questions(英語)
※公式では「Anypoint Platform Architecture: Integration Solutions (インテグレーションソリューションズ) 」 コースを事前に受講することが推奨されていますが、個人で手が出せるような金額のトレーニングコースではなく、また会社独自のワークショップ資料は、この「Anypoint Platform Architecture: Integration Solutions (インテグレーションソリューションズ) 」 コースの内容をまとめたものであったため、今回は受講していません。
ー 文章が長くて読むのに疲れる、MCDより取っつきにくい。
MCD試験は設問に画像やコードが多く用いられ、文章も長いものは少なかったのですが
それと比較すると、MCIA試験は図が圧倒的に少なく、設問も選択肢も文章がやたらと長かったので
読むだけで時間がかかるなという印象でした。
ー 理解が難しいものは飛ばして、キーワードのみ拾い読み。
MCIAの試験範囲が広いこともあり、ワークショップ資料も内容がとても充実していました。
文章を読み理解できるものは理解し、チンプンカンプンなものは割り切ってタイトルや太字のみ
目を通した感じです。
※ワークショップ資料は「Anypoint Platform Architecture: Integration Solutions (インテグレーションソリューションズ) 」 コースの内容をまとめたものでした。
ー なかなか理解できない、進まない。
1周目は問題を解くのではなく設問と解答を見比べ、「何が問われているか」や試験で重要そうな
「キーワード」を把握しました。
加えて、1問1問じっくりと解説のあるものは解説の読解、解説のないものはMuleSoft公式ドキュ
メントやネット検索を駆使して理解に励みました。
しかし、文章が長いこともあり理解が進まずものすごく時間を使いました。
ー 問題を解いてみる。心が折れて暗記で臨むスタイルに方向転換。
2周目は、実際に問題を解く形で問題集に取り組みます。
1周目で内容が理解ができている問題とそうでない問題が見えるので、理解できていない問題を
再度読解していきます。
…が試験予定日が迫っていたため、全ての内容を理解しようとすると到底間に合わないと感じたので、
途中で方向転換し「問題文のキーワード」と「解答のキーワード」のセット形式で暗記することにしま
した。
ー テンポよくただ機械的に暗記。
④の段階で理解を諦めたので、3周目4周目は割り切ってテンポよく「キーワードセット」で
覚えきれていない問題を洗い出し、無くしていきます。
5周目には問題を大方覚えているので、ほぼ100%で正解を選べるようになります。
ー なるべく多くの問題を暗記。
これまでのMuleSoft資格受験時に、試験問題の多くは過去問や模擬問題と同じか類似、または応用版で
構成されており、知っている問題が多いほどPassしやすい印象でした。
そこで、フリーのMCIA問題集(最新の問題をアップデートしてそうなもの)をネットで探して閲覧し
知らない問題のみ追加で暗記しました。(※日本語でサーチするとヒットしないので注意)
※MCIA – Level 1 クイズ(20問)とは別に公式のMCIA模擬試験(60問)が存在するので、代わりにこちらを利用するのもおすすめです。
ー 最終確認。
もはや問題と解答のキーワードセットで覚えてしまっているので、あまり意味は成さないのですが
試験前の不安を埋めるために1周見直しを行いました。
①MuleSoft Trainingのダッシュボードからセッションを開始
②試験官とチャットするために必要なソフトのダウンロードと実行
③身分証明書(パスポート、運転免許書など)を提示
④試験官と接続し、口頭(英語)で確認質問/回答
・試験内容の確認
・イヤホンをしていないか耳を見せる
・キーボードを見せる(スマホのインカメ利用)
・PCのカメラで部屋全体、机の下などを見せる
⑤試験開始
※試験官とのやりとりは英語ですが、上記の流れを把握しておけば対応できます。
今回の試験官は、なまりのない綺麗な発音の女性担当者だったので
とても聞きやすく、終始明るくポップに対応してくれたので和みました。
・・・・
試験時間は2時間ですが、30分ほどで回答が終わったので「Finish」ボタンを押して試験終了。
⇒ 無事にPassできました。
これまで受験したMuleSoft資格試験と同様に、過去問で取り組んだ内容と同じまたは類似問題が割合的に多かったため、暗記スタイルでなんとかなりました。長期間コツコツと勉強することが得意ではないので、短期詰め込みで日程を組んでしまいましたが、道半ばで内容の理解を放棄し暗記頼りとなったため、Passしたとはいえ、ただの「称号取得」になってしまったと反省です。
言い換えれば、MCIAは「資格取得が目的であれば、なるべく多くの問題を収集して暗記すれば誰でもPassできる試験」だと思います。
一方で、試験で問われる内容をしっかり落とし込み、実務で実際にお客様のビジネス成果を叶えるアーキテクチャを構築するスキルを身につけるべく資格勉強を利用するのであれば、じっくりと腰を据えて取り組むほうが有意義かもしれません。とはいえ、現時点では何が望ましいかを判断できる位置にいないので、キーワードだけでも聞きなれた言葉になったと捉え、今後に活かしたいと思います。
この記事がMCIA試験受験を考えている方の、ご参考になれば幸いです。
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