沖縄の農業の魅力とその未来 - 第1回

沖縄の農業の魅力とその未来 – 第1回

こんにちは。グローバルウェイのビジネスアプリケーション事業本部のIです。

このブログでは私たち株式会社グローバルウェイが沖縄に拠点を設立していることもあり、沖縄の魅力・特に農業やグルメについてシリーズでご紹介していきます。

沖縄には、全国的に知名度の高いものからあまり知られていないものまで、沖縄ならではの農産物がたくさんあります。その魅力をグルメ情報と交えて発信していきたいと思います。グルメを通じて沖縄の農産物や農林水産業そのものに関心を抱いていただければ幸いです。

1.沖縄の気候と農業

沖縄は、日本の南端に位置する亜熱帯気候の地域です。国内の他の県と比べて温度差が小さく、年間を通して温暖な気候のため、他の地域で育てるのが難しい農産物の栽培に適しています。

各地の月平均気温平年値(統計期間:1991~2020年、沖縄気象台)
▲各地の月平均気温平年値(統計期間:1991~2020年、沖縄気象台)

沖縄の主要な農産物としては、さとうきび、ゴーヤ、パイナップル、マンゴーなどがあげられます。

沖縄の主要な農産物例

以下は沖縄の農業算出額の推移です。

意外と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、沖縄は畜産も盛んで、食肉用の牛や豚、鳥も農業産出額で大きな割合を占めています。石垣牛やアグー豚などのブランドをご存じの方も多いでしょう。

また、グラフにある主要な数字には表れない”沖縄ならでは”の農産物も多数存在します。

2.アグー豚

シリーズ第一回目は、「アグー豚」を紹介します。

アグー豚とは

アグー豚は沖縄を代表する在来種の豚で、西洋豚に比べて出産頭数が少なく、成長が遅いという特徴があります。黒豚、島豚(しまぶた、琉球方言:シマウヮー)等とも呼ばれます。

小柄な体型で肉量も少ないため、市場に出回る量は限られており、希少価値の高いブランド豚として知られています。一般的な豚肉と比べて、さっぱりとした脂肪の旨みやまろやかな食感が人気です。

アグー豚

歴史

アグー豚は琉球王国時代に中国から渡来したと言われています。その後、沖縄の風土に適応し、在来種として定着しました。

しかし、第二次世界大戦の影響で激減し、戦後には大型で発育の早い西洋品種が大量に導入されたため、小型で発育の遅いアグー豚の頭数は減り、西洋品種の交配による雑種化が進みました。

一時は絶滅の危機に瀕していたアグー豚ですが、1980年代に全県的な調査の結果確認された30頭から、約10年かけて雑種化を取り除く戻し交配が行われました。

2011年に「沖縄アグー豚証明規程(旧:琉球在来豚アグー証明規定)」を設け、戦前に近い形質を備えた豚を「沖縄アグー豚(旧:琉球在来豚アグー)」として定義しました。(沖縄県アグーブランド豚推進協議会HPより)

飼育の特長

一度の出産で生まれる頭数は、一般的な豚10頭前後に対し、アグー豚は5、6頭で、妊娠期間も一般豚の2倍に相当する1年ほどかかるため、成長のスピードも遅いです。

そのため育成時間とコストがかかります。飼料は主に穀物・果実・野菜類で、トウモロコシや麦、泡盛のもろみ粕、糖蜜、ビール酵母などを混ぜ合わせたものを与えて育てます。

比較的穏やかな性格で、沖縄の豊かな自然の中、ストレスの少ない環境で育てられます。

アグー豚

おすすめの料理方法

・しゃぶしゃぶ

アグー豚の柔らかい肉質を楽しむには、しゃぶしゃぶが最適です。薄くスライスしたアグー豚をさっと湯にくぐらせることで、肉の旨味を最大限に引き出します。

アグー豚のしゃぶしゃぶ

・ステーキ

シンプルに塩と胡椒で味付けし、グリルやフライパンで焼くステーキもおすすめです。アグー豚の脂の甘みと風味を堪能できます。

アグー豚のステーキ

・ラフテー

言わずと知れた沖縄の伝統料理です。醤油、砂糖、泡盛などでじっくり煮込むことで、とろけるように柔らかくなった肉の濃厚な味わいが楽しめます。

ラフテー

第一回目アグー豚のご紹介、いかがでしたでしょうか。次回以降も沖縄ならではの農業・グルメを紹介していきますので、今後のシリーズにご期待ください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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